10/8(水)
出張がありお休みします。
よろしくお願いいたします。
2025.09.19更新
紐、、3つ目
「血を吐いた」ということで来院されたネコさん。
お裁縫をするので、ちょっと心配、ということでしたが、肉眼的にはよくわかりませんでした。
念の為レントゲンを撮りました。
ここ ↑ 喉のところに! 長細いものがあります!
「え〜、飲んじゃってる!」
喉に針が刺さっているわけですので、
急いで麻酔の準備をして、予定していた手術をずらしてもらうことにして、摘出することにしました。
幸い、麻酔をかけたらうまく除去できたのですが、
針の先にはヒモがついており、
大抵の場合はネコはヒモで遊んでいるうちに針まで飲んでしまう、というオチになるようです。
舌の根本と、喉に針が刺さっていました。
痛そうですよね。
一応何かあるといけないので、内視鏡などを用意して、届くところまで確認したところ、喉までのダメージでおさまっていそうでした。
ということで麻酔の処置をしてその日にお家に帰りました。
紐、ヒモ、糸、ビニール、気をつけてくださいね!!
衣服や絨毯のほつれなんかも結構やりますよ!
投稿者:
2025.09.19更新
ヒモ状異物のその2
今度はねこの患者さんです。
突然吐いて、見たら口から紐が出ていて本人がパニックになっていた、とのこと。
紐を持っても取れなかったので、無理に取ることはやめた。少しして本人が紐をちぎったようだ。
ということで来院されました。
まずはここで無理に引っ張らなかったのは大正解。これって超重要です。
紐ってお腹の中では「糸のこぎり」になるんですよ。
腸に絡まっている時に引っ張ると、そのまま腸を切り刻んでしまうことがあります!
腸が切れて穴が開いてしまうと、そのまま死んでしまうかもしれません。
どのくらい長い紐なのか知りたかったのですが、
紐の取れた部分を見ても、何の紐だかはわからないとのことでした。
内科治療には反応せず、
エコーを見ると、またサインが・・・
「長そうだね。。。」
ということで手術になりました。
どのくらいの長さだろう?
先に取れた部分と
手術で取り出した部分
全部で75センチくらいありました。
ねこは紐で遊んでそのまま飲んでしまうことがあるんです。
入院1週間くらいでお家に帰りました。
投稿者:
2025.09.19更新
「紐状異物」っていうんですけれど、
ヒモみたいに長くなるものが腸で詰まって、腸閉塞の手術で取り出さないといけなくなる、っていうのは
教科書にもあるし、動物病院では割とよく聞く話題なんです。
柔らかい素材のもの(厳密的には元素数の少ないもの)はレントゲンには映らないので診断には一手間かかるのですが、
なんだか続きましたのでご紹介します。
「〇〇〇〇を飲んでしまいました。」
というのがわかる時は処置の選択も素早くできるのですが、
よくわからない時は
「少し前から何回か吐いていて具合が悪そうになってきた」
くらいしかわからない時もあります。
今回はよくわからなかったケースで、「何回か吐いている」パターンです。
動物病院の診察では、「何か食べてしまった」ケースがぼちぼちありますので、
常に考えていろいろ質問します。
どうやらゴミ箱を漁ることがありそうなお話しが出てきましたので、
検査しましょう〜
となりました。
検査の結果、超音波検査で、「あれっ!」っと思う影がありました。
(これ、セミナーで見た画像と同じ〜っ。っていうことは即手術だよ〜。以前はバリウムやってたけど今はエコーが見えるのね。)
レントゲンでも怪しいアコーディオンサインが出ていました。
結局、即日手術になり、なんとも長〜いビニールが出てきました。
術後飼い主さんに報告すると、多分スーパーでお肉を買った後に入れるための、大きめのビニール袋ではないか、とのこと。
ゴミ箱は蓋がきちんと閉まるもの、できればロックがかかるくらいのものにしてくださいね。
高いところに置いておくのもいいと思います。
1週間近く入院になりましたが、元気に帰りました。
動物たちは懲りないので、監視をしてあげましょうね。
投稿者:
2025.09.09更新
これって、それぞれ話題がありますよね。
今年は本当に暑いですね。最近久しぶりに日中にバイクに乗ったら蒸し風呂のようでした。この暑さでは農作物も家畜も、育てるのにもちょっと心配ですね。ペットも暑さで弱ってしまった子も少なくないように思います。
クマの出没の話題もまだまだ減らない気がします。
暑くて食べ物が少ないのか、ヒトのエリアに食べ物があるのを狙ってくるのか。熊だけでなく、他の野生動物もヒトエリアへの侵入は増えていそうですよ。野生動物が運ぶマダニから人に移るウイルスの話題もありますので、人ごとではありません。
そういうところへメガソーラーの話題。
釧路をはじめ、開発で自然が壊されて動物の居場所を奪っている一面もありそうです。やっと話題にされ始めました。パネル自体も熱を持ってしまうようで、発電するメリットだけではなく、失う自然のデメリットも大きそうです。
みんな繋がっている話題のような気がします。
報道されている部分だけの、表向きだけではないかもしれませんので、注視して、自分たちはどうしていくのか?は考えて動くようにしたいと思っています。
投稿者:
2025.08.06更新
当院(テナント)建物の裏に2台分の駐車場をお借りしているのですが、
今年(2025)の12月で駐車場が閉鎖されることになりました。
ご不便をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
投稿者:
2025.08.03更新
子犬を迎え入れたおうちではみんな体験することなので、よく聞かれます。
「何もしなければ止まりません」
「やってほしくない行動は、なるべくさせない」
がいいです。というのが答えです。
甘噛みをした時には直ぐにその行為を終了する、
例えば、甘噛みをしようとする時が
遊んでいた時だったら、その遊びをやめる、
何かしようとしていた時だったら、それはやらない、
甘噛みをしてから、ではなくて、
やりそうだな、と思ったらやらせない、
やりはじめたら直ぐに何かが中断・終了してしまう。
なんとなくそういう条件づけをしていくほうがいいと思います。
一度や2度では理解しない子も多いですので、何回も練習が必要ですし、
家族もみんなで同じ姿勢で取り組む必要があります。
誰かが許してしまうと、うまく理解してもらえません。
そしてこれは甘噛みに限らず、
その他も
「やってほしくない行動は、なるべくさせない」を徹底したほうがいいです。
ただし、(暴力的な行為など)恐怖を与える行為では、キレて逆効果になりますので、
態度で示しつつも、ちゃんとできたあとには
「よくできたね」と喜びを伝えてたくさん褒めてあげましょう。
通常は動物の親子で教育されますが、
新しく迎えたペットは教えてくれる「親」がいないので、
新しい飼い主さんが「親」になり、教育者となります。
なので、
ペットとは
親子関係を進めていきましょうね。
行動が固定化してしまうと修正がどんどん大変になることもありますので、
ワクチンが一通り終了するころから早い段階でしつけ教室やペットの幼稚園・保育園などもご活用頂くのもありです。
投稿者:
2025.07.25更新
たまにこういう質問を受けます。。
できもの見つけたらそう思いますよね。
〇〇かもしれないね〜。なんだろうね??
っていうことになるんですが、、
結論から先に言うと
できもの(腫瘍やがん)の場合もあります。
炎症(外傷、やけど、虫刺され、ニキビなどなど)や
その他(むくみ、脂肪など)のこともあります。
ので、こういうのを鑑別診断する必要があります。
先日もあったので、載せておきますね。
まだ1歳になっていないチワワさん。
陰茎に膨らみがみえます。
そのものが何か?という正確な診断のためには
そのものの一部もしくは全部を摘出して調べる病理検査が必要になることがあります。
でもそのためには手術が必要かもしれないんです。
残念ながら見た目だけでは診断ができないんですよ。
(皮膚炎の場合は見た目で診断するときもあるかもしれません)
なので、現実的には、手術をしないで大まかな診断ができる細胞診を利用して
悪性の傾向があるのか?
急ぐ必要があるのか?
こういうのを診断して治療を進めていきます。
この子も注射針を使った細胞診の検査をした結果、
今すぐ手術の必要なないだろう。っていうことになりました。
色々なケースがあるので、その後も様々です。なので
できもの見つけたら、まずは一度検査してね、って思います。
投稿者:
2025.07.25更新
横浜に買い物に出た時に、
ネコづくし
というのが目についたので、ふらっとそごう美術館に寄ってみました。
なんの展示とか全く何も知らないで行ってみると、
Ukiyo-e 猫百科 ごろごろまるまるネコづくし と タイトルがありました。
ネコと浮世絵なんてどう繋がるのかも分かりませんし、そもそも浮世絵自体も全く接点がありませんので、
何か見えるものがあるのかなぁ?とも思っていたのですが、
とっても興味深く、面白い展示でした。
こうやって記事を書きながら後からそごうのホームページに載っている紹介文をみると
今も昔も人々を魅了する猫は、美術や文学においても盛んに表現されてきました。
(中略)
本展では猫好き浮世絵師の浮世絵版画を通して猫の生き方や歴史、人との関わりを「猫あるある」を交えてご紹介します。
とあり、
なるほど〜〜と思いました。
「猫って昔から猫なんだね」
なるほど〜。ホントだ〜。
浮世絵版画という絵ですが、描かれているのは確かに猫あるあるな猫の姿でした。
当時はキレイな女性とネコが描かれた浮世絵が流行っていたそうです。
女性の着物にじゃれついていたり、
着物の女性と猫が紐に繋がれたもので遊んでいたり、
自分の家の猫もやっていそうな姿ばかり描いてあります。
まだ展示中なので、内容は書きませんが、
猫好きな方にはオススメな美術展でしたよ。
投稿者:
2025.07.04更新
シニア期の生活はどうすればいいのか?
日常生活
運動(動き)
食事
排泄
etc
また書きますね〜
と言ってあまり書いておりませんでしたので、
普段の診療などから気づく点を書いておきますね。
日常生活
耳が遠くなってくる
なんとなく、だんだん、突然、どのパターンもあります。
見た目では分かりません。でも、聴力検査もできません。
呼んでも反応が鈍い、呼び鈴の音や家族の帰宅に反応が鈍い、など。
白内障などで視力が弱くなってくる
見た目に目が白くなってきますが、白い時は白内障はもう進行しています。
できるだけその前に気づいてあげたいです。
視力低下は運動能力や動きの早さに違いが出ます(見えないので慎重に動いているため)。
→ 耳も目も、外でお散歩の時などは、何かに気づく反応が遅くなりますので、
事故にならないように人間がリードしてあげる必要が出てくるかもしれません(意識してあげてください)。
運動・動き
足腰が弱くなる
変形性脊椎症など、関節炎や腰の弱りなどは10歳前後から始まる子が多いですが、
13歳くらいになると症状が顕著に見える子もかなり増えます。
大抵の場合、犬本人も気持ちは若いので動こうとしてしまいますが、
よくあるのは、うまく気づけず、無理して痛めています。
これはまず検査などで病状をはっきりした方がいいです。
進んでしまうと立ち上がることも難しくなる場合がありますので、
歩き方、歩くペース、歩く姿勢など、何か違和感がないかはいつも気にして、
何か気になる時は早めに相談してください。
→ 元気な子の場合は、1年に1〜2回の健康診断などをうまく利用してチェックしてあげましょう。
排泄
尿の変化
多飲多尿が内臓の異常のサインのことがあります。
食欲が減ってるけど、水はよく飲んでます、っていうのはそういうサインが多いです。
便の変化
食事内容で色々変化もしますけれど、やっぱりなんかいつもと違うな〜っていう時は何かのサインの時があります。
→ 小さいことでも何か気づいたら教えてくださいね。
健康診断で尿検査と便検査も省略しないでやってあげましょう。
(飼い主さんも尿採取や便採取に協力してあげましょう)
人間の方は年を取ると脂っこい食事がキツくなってきますよね?
犬も同じなんです。
でも、犬は自分で選べません。
気づかずそのまま同じ食事でいれば、やっぱり負担がかかってしまうのではないでしょうか?
→ 脂肪分は意識してあげましょう。
半生タイプのフードやおやつは脂肪分が多いものがあります。
高齢なので半生タイプに変更するっていうのは、生活を悪くすることがあります。
まとめると
13歳くらいになったら
少しずつ、必要なところをシニア期仕様にしていく
っていう年齢かな。って思います。
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