「紐状異物」っていうんですけれど、
ヒモみたいに長くなるものが腸で詰まって、腸閉塞の手術で取り出さないといけなくなる、っていうのは
教科書にもあるし、動物病院では割とよく聞く話題なんです。
柔らかい素材のもの(厳密的には元素数の少ないもの)はレントゲンには映らないので診断には一手間かかるのですが、
なんだか続きましたのでご紹介します。
「〇〇〇〇を飲んでしまいました。」
というのがわかる時は処置の選択も素早くできるのですが、
よくわからない時は
「少し前から何回か吐いていて具合が悪そうになってきた」
くらいしかわからない時もあります。
今回はよくわからなかったケースで、「何回か吐いている」パターンです。
動物病院の診察では、「何か食べてしまった」ケースがぼちぼちありますので、
常に考えていろいろ質問します。
どうやらゴミ箱を漁ることがありそうなお話しが出てきましたので、
検査しましょう〜
となりました。
検査の結果、超音波検査で、「あれっ!」っと思う影がありました。
(これ、セミナーで見た画像と同じ〜っ。っていうことは即手術だよ〜。以前はバリウムやってたけど今はエコーが見えるのね。)
レントゲンでも怪しいアコーディオンサインが出ていました。
結局、即日手術になり、なんとも長〜いビニールが出てきました。
術後飼い主さんに報告すると、多分スーパーでお肉を買った後に入れるための、大きめのビニール袋ではないか、とのこと。
ゴミ箱は蓋がきちんと閉まるもの、できればロックがかかるくらいのものにしてくださいね。
高いところに置いておくのもいいと思います。
1週間近く入院になりましたが、元気に帰りました。
動物たちは懲りないので、監視をしてあげましょうね。