シニア期の生活はどうすればいいのか?
日常生活
運動(動き)
食事
排泄
etc
また書きますね〜
と言ってあまり書いておりませんでしたので、
普段の診療などから気づく点を書いておきますね。
日常生活
耳が遠くなってくる
なんとなく、だんだん、突然、どのパターンもあります。
見た目では分かりません。でも、聴力検査もできません。
呼んでも反応が鈍い、呼び鈴の音や家族の帰宅に反応が鈍い、など。
白内障などで視力が弱くなってくる
見た目に目が白くなってきますが、白い時は白内障はもう進行しています。
できるだけその前に気づいてあげたいです。
視力低下は運動能力や動きの早さに違いが出ます(見えないので慎重に動いているため)。
→ 耳も目も、外でお散歩の時などは、何かに気づく反応が遅くなりますので、
事故にならないように人間がリードしてあげる必要が出てくるかもしれません(意識してあげてください)。
運動・動き
足腰が弱くなる
変形性脊椎症など、関節炎や腰の弱りなどは10歳前後から始まる子が多いですが、
13歳くらいになると症状が顕著に見える子もかなり増えます。
大抵の場合、犬本人も気持ちは若いので動こうとしてしまいますが、
よくあるのは、うまく気づけず、無理して痛めています。
これはまず検査などで病状をはっきりした方がいいです。
進んでしまうと立ち上がることも難しくなる場合がありますので、
歩き方、歩くペース、歩く姿勢など、何か違和感がないかはいつも気にして、
何か気になる時は早めに相談してください。
→ 元気な子の場合は、1年に1〜2回の健康診断などをうまく利用してチェックしてあげましょう。
排泄
尿の変化
多飲多尿が内臓の異常のサインのことがあります。
食欲が減ってるけど、水はよく飲んでます、っていうのはそういうサインが多いです。
便の変化
食事内容で色々変化もしますけれど、やっぱりなんかいつもと違うな〜っていう時は何かのサインの時があります。
→ 小さいことでも何か気づいたら教えてくださいね。
健康診断で尿検査と便検査も省略しないでやってあげましょう。
(飼い主さんも尿採取や便採取に協力してあげましょう)
人間の方は年を取ると脂っこい食事がキツくなってきますよね?
犬も同じなんです。
でも、犬は自分で選べません。
気づかずそのまま同じ食事でいれば、やっぱり負担がかかってしまうのではないでしょうか?
→ 脂肪分は意識してあげましょう。
半生タイプのフードやおやつは脂肪分が多いものがあります。
高齢なので半生タイプに変更するっていうのは、生活を悪くすることがあります。
まとめると
13歳くらいになったら
少しずつ、必要なところをシニア期仕様にしていく
っていう年齢かな。って思います。