最近話題のトコジラミは犬はどうなんですか?っていう質問を頂きました。
旅先で宿泊先などからヒトが自宅へ持ち帰ってしまい大変なことに、っていうやつですよね。
コロナ解除後と円安でインバウンドの来日客も増えていますから、増えてそうですよね。
幸い、今まで患者さんからの深刻な相談はありませんので、近くでトコジラミが、ということではないのですが、
せっかくなので、調べてみました。
トコジラミについては一つ参考ページで横浜市のサイトをリンクしておきます。
性質として、昼は隠れていて、夜に這い出してきて吸血しに来る、という行動があります。
フェロモンを出して、同じところに集中的に集まってくる、ってどこかに書いてありました。
人だけではなく、ペットも刺されて吸血されます。
トコジラミ 犬 でググってみると、
トコジラミを発見するための犬がいる、というのと、農薬の話が出てきましたが、
トコジラミで犬猫がどうなる、っていう話題はあまりみられません。
人の湿疹の写真はいくつも見られます。そして、とても痒みが強いみたいです。
ペットも、刺されれば同じように痒みが強いのではないか?と想像します。
ノミやダニも含めて、虫刺されって皮膚炎の中ではとても痒い方に入ります。
家族がヒトも動物も痒い場合は、こういう外部寄生虫も疑う必要があります。
いつも来る子たちは、ノミやマダニの予防は結構やってくれているため、寄生虫で皮膚病の子は比較的少ないですね。
でもゼロではないです。
そして、いつも予防薬で利用してもらっているネクスガードですが、
犬は食べさせる、猫はつけて通常通りの予防をしておくと、
その後に吸血したトコジラミを弱らせた、という2021年の論文がありました。
ただし、ノミやマダニのように即効性は見られず、効果も40〜80%という記載で不安定なようです。
ワンちゃんのノミ・マダニ予防をネクスガードでやっておくと、
トコジラミも増えにくくなるかもしれず、もしかしたら役に立つことになるかもしれない。
と言う締めで書いてあります。
もしかしたら、フィラリアの薬はノミやマダニ、フィラリアだけではなくて、
もっと家族のためにも役に立っている! と言うことです。
フィラリアの薬の予防シーズンになりますので、今年もそろそろ準備してくださいね!