ちょっと珍しい写真が撮れたので、せっかくなのでご紹介します。
ある地域猫さんの不妊手術の時の麻酔の時のお話。
地域猫さんは通常慣れていないので
麻酔してからの色々な処置になってしまうため、
事前情報はほぼ何もありません。
外で子供が産まれないように、不妊手術の依頼で来院しました。
ぱっと見、ミケちゃんですので多分女の子ですね。
予定通りに麻酔を進め、呼吸の安全確保のための気管チューブを準備していたところ、
口の中にちらっと何か見えます。
草っぽい?
何コレ?っていう違和感。
でも、麻酔が完全にかかるまでは逃走防止のためのケージに入っているため、全然見ることもできません。
麻酔が効いてきたので、さてと、、、多分草、、、あれ?取れないな、、、刺さってる?
1本抜いてもまだあります。
全部取ってみたらこんな感じに
穴が開いています。
麻酔が効いているうちに不妊手術を終わらせて、
縫合して穴を塞ぎました。
先天性の口蓋裂っていう穴が開いている病気もあるんですが、
この草は緑で新鮮?っぽいですよね?
新しい傷なのかな?
ネコの喉のここら辺の場所には、
以前も割り箸が刺さっちゃった子がいるんですよ。
この子も何か勢い余って何か刺さっちゃって
その時に一緒に草が入っちゃったのかな??
考えると痛そうですよね・・・
その後ずっと刺さっていたんだろうから・・・
この場所はこの先のどの奥深くまで行ってしまうと脳に到達します。
刺さり方とチカラ次第では色々危ないんですよ。
ちなみに人の子供も串物とか歩きながら食べたりすると
同じような事故がありますからご注意くださいね。
ヒトの場合は救急車、ですね・・・