ひびき動物病院のブログ

2025.09.19更新

紐、、3つ目

 

「血を吐いた」ということで来院されたネコさん。

お裁縫をするので、ちょっと心配、ということでしたが、肉眼的にはよくわかりませんでした。

 

念の為レントゲンを撮りました。

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 ここ ↑ 喉のところに! 長細いものがあります!

「え〜、飲んじゃってる!」

 

喉に針が刺さっているわけですので、

急いで麻酔の準備をして、予定していた手術をずらしてもらうことにして、摘出することにしました。

 

幸い、麻酔をかけたらうまく除去できたのですが、

針の先にはヒモがついており、

大抵の場合はネコはヒモで遊んでいるうちに針まで飲んでしまう、というオチになるようです。

 

舌の根本と、喉に針が刺さっていました。

痛そうですよね。

 

一応何かあるといけないので、内視鏡などを用意して、届くところまで確認したところ、喉までのダメージでおさまっていそうでした。

 

ということで麻酔の処置をしてその日にお家に帰りました。

 

紐、ヒモ、糸、ビニール、気をつけてくださいね!!

衣服や絨毯のほつれなんかも結構やりますよ!

 

投稿者: ひびき動物病院

2025.09.19更新

ヒモ状異物のその2

 

今度はねこの患者さんです。

突然吐いて、見たら口から紐が出ていて本人がパニックになっていた、とのこと。

 

紐を持っても取れなかったので、無理に取ることはやめた。少しして本人が紐をちぎったようだ。

ということで来院されました。

 

まずはここで無理に引っ張らなかったのは大正解。これって超重要です。

紐ってお腹の中では「糸のこぎり」になるんですよ。

腸に絡まっている時に引っ張ると、そのまま腸を切り刻んでしまうことがあります!

腸が切れて穴が開いてしまうと、そのまま死んでしまうかもしれません。

 

どのくらい長い紐なのか知りたかったのですが、

紐の取れた部分を見ても、何の紐だかはわからないとのことでした。

 

内科治療には反応せず、

エコーを見ると、またサインが・・・

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「長そうだね。。。」

 

ということで手術になりました。

rb1

 

どのくらいの長さだろう?

 

rb2

先に取れた部分と

手術で取り出した部分

 

全部で75センチくらいありました。

 

ねこは紐で遊んでそのまま飲んでしまうことがあるんです。

入院1週間くらいでお家に帰りました。

 

 

 

投稿者: ひびき動物病院

2025.09.19更新

「紐状異物」っていうんですけれど、

ヒモみたいに長くなるものが腸で詰まって、腸閉塞の手術で取り出さないといけなくなる、っていうのは

教科書にもあるし、動物病院では割とよく聞く話題なんです。

柔らかい素材のもの(厳密的には元素数の少ないもの)はレントゲンには映らないので診断には一手間かかるのですが、

なんだか続きましたのでご紹介します。

 

「〇〇〇〇を飲んでしまいました。」

というのがわかる時は処置の選択も素早くできるのですが、

 

よくわからない時は

「少し前から何回か吐いていて具合が悪そうになってきた」

くらいしかわからない時もあります。

 

今回はよくわからなかったケースで、「何回か吐いている」パターンです。

 

動物病院の診察では、「何か食べてしまった」ケースがぼちぼちありますので、

常に考えていろいろ質問します。

どうやらゴミ箱を漁ることがありそうなお話しが出てきましたので、

 

検査しましょう〜

となりました。

 

 

検査の結果、超音波検査で、「あれっ!」っと思う影がありました。

(これ、セミナーで見た画像と同じ〜っ。っていうことは即手術だよ〜。以前はバリウムやってたけど今はエコーが見えるのね。)

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レントゲンでも怪しいアコーディオンサインが出ていました。

ji2

 

結局、即日手術になり、なんとも長〜いビニールが出てきました。

ji3

 

術後飼い主さんに報告すると、多分スーパーでお肉を買った後に入れるための、大きめのビニール袋ではないか、とのこと。

 

 

ゴミ箱は蓋がきちんと閉まるもの、できればロックがかかるくらいのものにしてくださいね。

高いところに置いておくのもいいと思います。

 

 

1週間近く入院になりましたが、元気に帰りました。

動物たちは懲りないので、監視をしてあげましょうね。

 

投稿者: ひびき動物病院

2025.07.25更新

たまにこういう質問を受けます。。

できもの見つけたらそう思いますよね。

 

〇〇かもしれないね〜。なんだろうね??

っていうことになるんですが、、

 

結論から先に言うと

できもの(腫瘍やがん)の場合もあります。

炎症(外傷、やけど、虫刺され、ニキビなどなど)や

その他(むくみ、脂肪など)のこともあります。

ので、こういうのを鑑別診断する必要があります。

 

先日もあったので、載せておきますね。

 

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まだ1歳になっていないチワワさん。

陰茎に膨らみがみえます。

 

そのものが何か?という正確な診断のためには

そのものの一部もしくは全部を摘出して調べる病理検査が必要になることがあります。

でもそのためには手術が必要かもしれないんです。

残念ながら見た目だけでは診断ができないんですよ。

(皮膚炎の場合は見た目で診断するときもあるかもしれません)

 

なので、現実的には、手術をしないで大まかな診断ができる細胞診を利用して

悪性の傾向があるのか?

急ぐ必要があるのか?

こういうのを診断して治療を進めていきます。

 

この子も注射針を使った細胞診の検査をした結果、

今すぐ手術の必要なないだろう。っていうことになりました。

 

色々なケースがあるので、その後も様々です。なので

できもの見つけたら、まずは一度検査してね、って思います。

 

投稿者: ひびき動物病院

2025.07.04更新

シニア期の生活はどうすればいいのか?

 

日常生活

運動(動き)

食事

排泄

etc

 

また書きますね〜

 

と言ってあまり書いておりませんでしたので、

普段の診療などから気づく点を書いておきますね。

  白内障

 

 

日常生活

 耳が遠くなってくる

  なんとなく、だんだん、突然、どのパターンもあります。

  見た目では分かりません。でも、聴力検査もできません。

  呼んでも反応が鈍い、呼び鈴の音や家族の帰宅に反応が鈍い、など。

 

 白内障などで視力が弱くなってくる

  

  見た目に目が白くなってきますが、白い時は白内障はもう進行しています。

  できるだけその前に気づいてあげたいです。

  視力低下は運動能力や動きの早さに違いが出ます(見えないので慎重に動いているため)。

 

 → 耳も目も、外でお散歩の時などは、何かに気づく反応が遅くなりますので、

   事故にならないように人間がリードしてあげる必要が出てくるかもしれません(意識してあげてください)。

 

運動・動き

 足腰が弱くなる

  変形性脊椎症など、関節炎や腰の弱りなどは10歳前後から始まる子が多いですが、

  13歳くらいになると症状が顕著に見える子もかなり増えます。

  大抵の場合、犬本人も気持ちは若いので動こうとしてしまいますが、

  よくあるのは、うまく気づけず、無理して痛めています。

  これはまず検査などで病状をはっきりした方がいいです。

  進んでしまうと立ち上がることも難しくなる場合がありますので、

  歩き方、歩くペース、歩く姿勢など、何か違和感がないかはいつも気にして、

  何か気になる時は早めに相談してください。

 

 → 元気な子の場合は、1年に1〜2回の健康診断などをうまく利用してチェックしてあげましょう。

 

 

排泄

 尿の変化

  多飲多尿が内臓の異常のサインのことがあります。

  食欲が減ってるけど、水はよく飲んでます、っていうのはそういうサインが多いです。

 

 便の変化

  食事内容で色々変化もしますけれど、やっぱりなんかいつもと違うな〜っていう時は何かのサインの時があります。

  

→ 小さいことでも何か気づいたら教えてくださいね。

 健康診断で尿検査と便検査も省略しないでやってあげましょう。

 (飼い主さんも尿採取や便採取に協力してあげましょう)

 

 

人間の方は年を取ると脂っこい食事がキツくなってきますよね?

 

犬も同じなんです。

でも、犬は自分で選べません。

気づかずそのまま同じ食事でいれば、やっぱり負担がかかってしまうのではないでしょうか?

→ 脂肪分は意識してあげましょう。

 半生タイプのフードやおやつは脂肪分が多いものがあります。

 高齢なので半生タイプに変更するっていうのは、生活を悪くすることがあります。

 

 

まとめると

13歳くらいになったら

少しずつ、必要なところをシニア期仕様にしていく

っていう年齢かな。って思います。

 

 

投稿者: ひびき動物病院

2025.06.10更新

ちょっと珍しい写真が撮れたので、せっかくなのでご紹介します。

 

ある地域猫さんの不妊手術の時の麻酔の時のお話。

 

地域猫さんは通常慣れていないので

麻酔してからの色々な処置になってしまうため、

事前情報はほぼ何もありません。

 

外で子供が産まれないように、不妊手術の依頼で来院しました。

ぱっと見、ミケちゃんですので多分女の子ですね。

 

予定通りに麻酔を進め、呼吸の安全確保のための気管チューブを準備していたところ、

口の中にちらっと何か見えます。

草っぽい?

何コレ?っていう違和感。

 

でも、麻酔が完全にかかるまでは逃走防止のためのケージに入っているため、全然見ることもできません。

 

麻酔が効いてきたので、さてと、、、多分草、、、あれ?取れないな、、、刺さってる?

 

口の草

1本抜いてもまだあります。

 

全部取ってみたらこんな感じに

草2

穴が開いています。

 

麻酔が効いているうちに不妊手術を終わらせて、

縫合して穴を塞ぎました。

 

先天性の口蓋裂っていう穴が開いている病気もあるんですが、

この草は緑で新鮮?っぽいですよね?

新しい傷なのかな?

 

ネコの喉のここら辺の場所には、

以前も割り箸が刺さっちゃった子がいるんですよ。

この子も何か勢い余って何か刺さっちゃって

その時に一緒に草が入っちゃったのかな??

 

考えると痛そうですよね・・・

その後ずっと刺さっていたんだろうから・・・

 

この場所はこの先のどの奥深くまで行ってしまうと脳に到達します。

刺さり方とチカラ次第では色々危ないんですよ。

 

ちなみに人の子供も串物とか歩きながら食べたりすると

同じような事故がありますからご注意くださいね。

ヒトの場合は救急車、ですね・・・

 

 

投稿者: ひびき動物病院

2025.05.23更新

気づけば診療の記事があまりないので、載せておこうと思います。

 

犬の膀胱結石の手術です。

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男の子だったので、陰茎に石が詰まってしまい痛そうでしたので手術になりました。

 

結石は色々な原因でできます。

体質が問題の場合は再発も起こりますので、

継続的なメンテナンスと

尿検査などの監視が必要です。

 

フードだけやっている、というパターンの場合もありますが、個人差があります。

不十分な場合もありますので、しっかりみてあげましょう。

 

 

投稿者: ひびき動物病院

2025.05.23更新

ワンちゃんのフィラリア予防の投薬時期は気温から算出されるのですが、

例年ですと横浜は5月から12月までが投薬期間となります。

当院では覚えやすいように、毎月だいたい20日や25日などキリのよい数字の日を選んでいます。

予防注射などほかの診療などがあった場合は、同じ日は避けて、数日後の日に投薬をお願いします。

 

生後半年以上の子では、まずは投薬しても大丈夫かの血液検査が必要になります。

予防薬は体重別になっています。

 

フィラリアの予防薬は基本的に毎月1回飲ませるお薬をお願いしています。

ジャーキータイプのお薬が人気ですが、錠剤タイプを使っている子もいます。

注射のお薬で長期間持続するものも存在するのですが、

あまり長く続くお薬は少し怖いイメージがあるのでやめています。

 

気づけばそろそろ5月も後半になりました。

予防のお薬忘れずに~

 

 

投稿者: ひびき動物病院

2025.04.18更新

ワンちゃんは予防の時期になりました。

 

狂犬病の注射(役所からの水色の封筒)

フィラリア予防(投薬前の血液検査)

ノミ・マダニ予防(飲むタイプかつけるタイプ)

 

もう始める時期なので、そろそろご準備ください。

 

狂犬病の注射を受ける時には、役所から届いている書類を一緒にお持ちください。

 

フィラリア予防の血液検査で毎年健康チェックをお勧めしています。

せっかく検査するので一緒にみてあげられるといいですね。

毎年おススメするので多くの方にやってもらえるようになってきました。

検査の日はできれば8時間以上の絶食をしてからご来院ください。

 

シャンプーしたらマダニがついてた、という子も出てきましたので、

ノミ・マダニ予防まだの方は早めに進めていただけるといいと思います。

効果が確実な印象なので、飲むタイプをお勧めしています。

 

 

注射と検査は同日に可能です。

 

午前中は予約が埋まりやすくなっていますので、

午前中の診察ご希望の方は早めにお電話ください。

 

 

連休後半は診療を少しお休みする予定です。

よろしくお願いします。

 

投稿者: ひびき動物病院

2025.02.18更新

スタッフみんなで予防薬の院内勉強会を実施しました。

毎年利用しているお薬について、必要な情報のアップデートを続けています。

フィラリア・ノミ・マダニの予防薬はオールインワンのお薬がすっかり主流になりました。

たまに飲めない子がいますが、投薬、効果ともに簡単で間違いないのかな、という感覚は変わらないです。

ちょっと気になっているのは、

やっぱり気温の変化です。

今日の講義に東京のデータの紹介があったので、

横浜はどうなんだろう?と思い、

試しに気温を気象庁の日最高平均気温のデーターを元に並べてみました。

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やっぱり上がっているんです。

 

ノミの活動は気温13℃

フィラリアは気温15.6℃

が、活動の目安になる温度と報告されていますので、

始める時期は少し早める方が良さそうと読み取れます。

フィラリアは蚊が活動を始めた翌月から始め、活動をやめた翌月まで投与しますので、

終わりは12月まで変わりなしで良さそうです。

 

いぬ、ねこ、たぬき、ハクビシン、リスなど色々な動物が虫を運んできますので、

ノミ・マダニたちは、いつものお散歩コースのその辺の草むらのどこにでもいるものです。 

 

集合住宅でエレベーターやエントランスなどを行き来する場合は、

みんなでノミ・マダニ予防しておくとお互いの余計な心配もなくなりますね。

 

気温が高いので予防薬を始めるタイミングは、そろそろ前倒する方がいいかもしれません。

 

もう少ししたらまたご案内しますね。

 

投稿者: ひびき動物病院

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