ひびき動物病院のブログ

2026.08.07更新

とうもろこし


ちょっとずれるけど柿

夏の食べ物の代表選手です。

どのお家でも食べる機会があるのではないでしょうか?

動物病院ではこれが悪者になる時があるんです。
それは、とうもろこしの芯、桃の種、柿の種など、ヒトが家で食べない硬い部分が問題となります。

それは何だと思いますか?

答えは、ワンちゃんが食べてしまってお腹で詰まってしまう「腸閉塞」です。

しかし、通常これらはワンちゃんたちに与える事はありません。

彼らはいつそれを口にするのでしょうか?


リビングのテーブルの上や片付け予定のお皿から「盗み食い」
食材置き場や買い物袋などから「食いちぎり」
ゴミ箱から取り出す「ゴミ漁り」
バーベキューや焼肉の横で食べられる「おこぼれ」

例を挙げれば、こんな感じで事例があります。

ワンちゃんたちは平常時にはコーンやフルーツを食べる機会はあるかもしれません。
与えても大丈夫な野菜や果物は結構あります。

問題なのは、可食部分と食べない部分をワンちゃんは理解していない、または理解できないのを、ヒトが意識していない事なんです。そのため、不注意な時に一瞬で飲み込んでしまい、誤飲誤食事故となるのです。

私たちは、とうもろこしの芯や果物の種は食べない日常生活が「無意識的に普通」ですが、ワンちゃんたちにはその「認識」や「習慣」や「食生活」は何もありません。
そして、可食部の実の部分を美味しく食べた経験があれば、同じ臭いがすると、芯や種をそのまま口にしてしまい、飲み込んでしまいます。

ワンちゃんは、小さいものだと梅干しの種サイズでも腸閉塞が起こることがあります。
残念ながら種はお腹の中では消化されないのです。
何ヶ月もお腹の中にとどまる事もあり、閉塞にならない場合でも、胃腸を傷つけ続ける可能性もあります。ですので飲み込んでしまった場合は、基本的には取り出さないといけません。

端的に言えば、
とうもろこしの芯や桃の種は飲んだら手術になる事が多い、そういう事例なんです。

万が一飲み込んでしまったらすぐに病院に連絡をして下さい。

そして意識して「予防しないと事故は起こる」ことを覚えておいてください。

ワンちゃんは一度味を覚えてしまったら何度もチャンスを狙うでしょう。
今回の話題では、たまたまその相手が野菜や果物の実からはじまり、芯や種が実行犯となりますが、もともとはヒトが与えた実の部分かもしれないのです。

野菜の芯や果物の種はいじられないように机やゴミ箱、その他を「予防して欲しい」のです。
よろしくお願いします。

突然ですが最後に、ここからちょっと獣医目線を加えます!
クマはヒトが与えたお菓子や食べ物の味を覚えるとその場所に何度もやってきます。ニュースや報道で見るクマの行動を見てもわかるように、動物は美味しい味は忘れません。そしてそれを得るためにしつこく何度もチャレンジしてきます。だから野生動物には食べ物を与えては絶対ダメなのです。
これも「与えない予防」が大事なことを是非是非覚えておいてください。

9月の横浜の獣医学会でクマに関する専門家のお話が聞ける一般向けプログラムがあります。こちらもとても興味深いお話が聞けますので、是非いらして下さい。
詳細はこちら・・・・https://www.youtube.com/shorts/EtO0GX-M7QY

 

投稿者: ひびき動物病院

2026.07.24更新

自宅で若いワンちゃんがクリップを齧っているのを家族が見つけました。

 

食べちゃったみたいです。ということで来院されました。

 

食べたのかどうかわからない時は結構あるんです。なので確認しながらしつこく質問を続けますが、

 

「多分食べている」

 

という結論になりましたので、レントゲンを撮ってみることにしました。

 

クリップ

やっぱり!飲んじゃってます!ねぇ!

ちなみに写真の左下のクリップは同じものを受信機の上に貼っておきました。

 

胃の中にありますので、この後吐かせる処置を実施して、無事に排出されました。

 

よかったよかった。ということなんですが、

今回の本題はここから。

 

「なんでクリップなんて食べちゃったのでしょうか?心当たりがありますか?』

 

「普段はうちではクリップなんて使ってないんですよ。いつもは家にはないんです。」

 

「口の中で齧ってたのは家族が発見してるんですよね ??? では ??? どこで ???」

 

「実は最近来客があって。手帳を開いていたから、そこにちょっと挟んであったかも。。」

 

「え〜?そんな事が???」

 

「わからないんですけど、ウチにはないんですよ。普段は。。クリップ。。。」

 

 

わからないことが多いものですが、来客後は忘れ物がないか、ちょっとお部屋を見回す方がいいかもしれませんね。。。

投稿者: ひびき動物病院

2026.06.12更新

よく聞かれる質問です。

 

皮膚のイボ。

 

悪いとガン(悪性)のこともあるし、

悪くないイボ(良性)のこともある。

1ミリ2ミリの小さいものはどちらかというと良性のほうが多い印象ですが、 

悪性のこともあって、小さいうちに切っておけばよかった。というケースもあります。

 

細胞診っていう注射針の検査があって、すぐに実施できるのですが、

一部の特徴的なものを除いて、確定診断まではたどり着けません。

 

確定診断には病理検査が必要で、外科的に細胞を取る(手術などが)必要があります。

 1センチ以上の大きさがあると手術の必要な可能性が高くなります。

 

小さいうちなら、局所麻酔で検査が可能な場合もあります。

(多少我慢できる子でないとできないかもしれませんが。)

 

ちびいぼ

これ、小さいイボなんですが、調べてみたらこのまま放っておいたらダメなイボでした。

ちょっとの我慢ができる子は調べておくほうがいいですね。

 

そう思うちっちゃいイボでした。

 

 

 

 

投稿者: ひびき動物病院

2026.05.27更新

狂犬病の注射やフィラリアの健診でたくさんの方が来てくれています。

久しぶりに会う子も多く、今年はどうかな?とか最近どう?みたいな話も多いのですが、

検査したら引っかかってしまって。なんていうのもわかる時期です。

 

少し前(数か月~数週間だったかな??)に来たことがある小型犬のわんちゃん。

体重を図るとオーバーしていた体重が10%近く減っていい状態になっています。

 

「ちょっと体重減ってるね。何かしてましたか?」

って質問したところ、

 

「フードを毎食3粒減らしました」

とのこと。

 

「それ、すごいですね!効果テキメン!です!」

 

「ほかには?」

「ほかはしていません。ほかには何も与えないようにしました。」

 

本気で減量に向き合ってくれたのでしょう。

 

何もしていないで体重が減る、となると病気をうたがわないといけないことも多いのですが、

今回は逆。

 

たぶんやればこんなこともあるんですよ。

毎食3粒減らすだけで違いがでるかも?

(もしかしたらほかのおやつがなくなっているかも???)

 

体重増えてしまった子には、まずは今与えている食事量をきちんとチェックしてみてくださいね。

 

あげちゃえば、食べちゃう。でしょう。

投稿者: ひびき動物病院

2025.11.29更新

歯間ブラシ

 

リビングにおいてあったものが、気づいたらこうなっていた、とのこと。

 

針金のような金属があればレントゲンを撮るとみえるので、すが、、

この歯間ブラシには金属はないみたいで、レントゲンにも映らず、

飲んだかどうかわかりませんでした。

 

ひもやビニール、布など、軟らかいものは

「飲んだかどうか」は、病院にきても

わからないときもあるんです。

 

いつ飲んだか?

何を飲んだか?

どこに置いてあったか?

 

もしものときは

わかるようにしておいてくださいね。

 

歯間ブラシ

投稿者: ひびき動物病院

2025.11.29更新

今回は銀杏です。

先日行った昭和記念公園もイチョウ並木がきれいでした。

イチョウの葉っぱがたくさん落ちる時期になりました。

少し前から銀杏の実もあちこち道路にたくさん落ちていますよね。

 

今年は銀杏の実を拾い食いしてしまうワンちゃんが多いです。

なぜかそのまま食べてしまうのですが、あの臭いでもおいしいのでしょうか?

 

銀杏の実は外殻も固く、消化されないので、流れてしまうと、腸閉塞になってしまう可能性もあります。

以前ゴールデンの子が梅干しで腸閉塞を起こした子がいました。

それを考えると飲み込んでしまった場合は、

銀杏が胃から腸に流れる前にすぐに病院に連れてきてもらう方がいいでしょう。

 

今回排出に成功した銀杏ですが、2個あって、一つはさっき食べたもの。

もうひとつは、数日前?に食べたものだとか・・・

 

食べちゃうと手術になるかもしれませんよ~~

 

 

銀杏

投稿者: ひびき動物病院

2025.09.19更新

紐、、3つ目

 

「血を吐いた」ということで来院されたネコさん。

お裁縫をするので、ちょっと心配、ということでしたが、肉眼的にはよくわかりませんでした。

 

念の為レントゲンを撮りました。

maxr1

 ここ ↑ 喉のところに! 長細いものがあります!

「え〜、飲んじゃってる!」

 

喉に針が刺さっているわけですので、

急いで麻酔の準備をして、予定していた手術をずらしてもらうことにして、摘出することにしました。

 

幸い、麻酔をかけたらうまく除去できたのですが、

針の先にはヒモがついており、

大抵の場合はネコはヒモで遊んでいるうちに針まで飲んでしまう、というオチになるようです。

 

舌の根本と、喉に針が刺さっていました。

痛そうですよね。

 

一応何かあるといけないので、内視鏡などを用意して、届くところまで確認したところ、喉までのダメージでおさまっていそうでした。

 

ということで麻酔の処置をしてその日にお家に帰りました。

 

紐、ヒモ、糸、ビニール、気をつけてくださいね!!

衣服や絨毯のほつれなんかも結構やりますよ!

 

投稿者: ひびき動物病院

2025.09.19更新

ヒモ状異物のその2

 

今度はねこの患者さんです。

突然吐いて、見たら口から紐が出ていて本人がパニックになっていた、とのこと。

 

紐を持っても取れなかったので、無理に取ることはやめた。少しして本人が紐をちぎったようだ。

ということで来院されました。

 

まずはここで無理に引っ張らなかったのは大正解。これって超重要です。

紐ってお腹の中では「糸のこぎり」になるんですよ。

腸に絡まっている時に引っ張ると、そのまま腸を切り刻んでしまうことがあります!

腸が切れて穴が開いてしまうと、そのまま死んでしまうかもしれません。

 

どのくらい長い紐なのか知りたかったのですが、

紐の取れた部分を見ても、何の紐だかはわからないとのことでした。

 

内科治療には反応せず、

エコーを見ると、またサインが・・・

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「長そうだね。。。」

 

ということで手術になりました。

rb1

 

どのくらいの長さだろう?

 

rb2

先に取れた部分と

手術で取り出した部分

 

全部で75センチくらいありました。

 

ねこは紐で遊んでそのまま飲んでしまうことがあるんです。

入院1週間くらいでお家に帰りました。

 

 

 

投稿者: ひびき動物病院

2025.09.19更新

「紐状異物」っていうんですけれど、

ヒモみたいに長くなるものが腸で詰まって、腸閉塞の手術で取り出さないといけなくなる、っていうのは

教科書にもあるし、動物病院では割とよく聞く話題なんです。

柔らかい素材のもの(厳密的には元素数の少ないもの)はレントゲンには映らないので診断には一手間かかるのですが、

なんだか続きましたのでご紹介します。

 

「〇〇〇〇を飲んでしまいました。」

というのがわかる時は処置の選択も素早くできるのですが、

 

よくわからない時は

「少し前から何回か吐いていて具合が悪そうになってきた」

くらいしかわからない時もあります。

 

今回はよくわからなかったケースで、「何回か吐いている」パターンです。

 

動物病院の診察では、「何か食べてしまった」ケースがぼちぼちありますので、

常に考えていろいろ質問します。

どうやらゴミ箱を漁ることがありそうなお話しが出てきましたので、

 

検査しましょう〜

となりました。

 

 

検査の結果、超音波検査で、「あれっ!」っと思う影がありました。

(これ、セミナーで見た画像と同じ〜っ。っていうことは即手術だよ〜。以前はバリウムやってたけど今はエコーが見えるのね。)

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レントゲンでも怪しいアコーディオンサインが出ていました。

ji2

 

結局、即日手術になり、なんとも長〜いビニールが出てきました。

ji3

 

術後飼い主さんに報告すると、多分スーパーでお肉を買った後に入れるための、大きめのビニール袋ではないか、とのこと。

 

 

ゴミ箱は蓋がきちんと閉まるもの、できればロックがかかるくらいのものにしてくださいね。

高いところに置いておくのもいいと思います。

 

 

1週間近く入院になりましたが、元気に帰りました。

動物たちは懲りないので、監視をしてあげましょうね。

 

投稿者: ひびき動物病院

2025.07.25更新

たまにこういう質問を受けます。。

できもの見つけたらそう思いますよね。

 

〇〇かもしれないね〜。なんだろうね??

っていうことになるんですが、、

 

結論から先に言うと

できもの(腫瘍やがん)の場合もあります。

炎症(外傷、やけど、虫刺され、ニキビなどなど)や

その他(むくみ、脂肪など)のこともあります。

ので、こういうのを鑑別診断する必要があります。

 

先日もあったので、載せておきますね。

 

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まだ1歳になっていないチワワさん。

陰茎に膨らみがみえます。

 

そのものが何か?という正確な診断のためには

そのものの一部もしくは全部を摘出して調べる病理検査が必要になることがあります。

でもそのためには手術が必要かもしれないんです。

残念ながら見た目だけでは診断ができないんですよ。

(皮膚炎の場合は見た目で診断するときもあるかもしれません)

 

なので、現実的には、手術をしないで大まかな診断ができる細胞診を利用して

悪性の傾向があるのか?

急ぐ必要があるのか?

こういうのを診断して治療を進めていきます。

 

この子も注射針を使った細胞診の検査をした結果、

今すぐ手術の必要なないだろう。っていうことになりました。

 

色々なケースがあるので、その後も様々です。なので

できもの見つけたら、まずは一度検査してね、って思います。

 

投稿者: ひびき動物病院

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