ひびき動物病院のブログ

2019.08.17更新

飼い主さんが帰宅して部屋に入るとなんとなくチョコレ―トのにおいがしました。

「あれ?!」

「やられた?!」

床にはお菓子のふくろが散らかっています。

引き出しのなかからお菓子の袋を引っ張り出していました。

 

という感じだったらしいのですが、

 

とりあえず溶けてしまったかもしれないチョコレートを吐かせてみると、

一緒に食べて細かくなったナッツがたくさん出てきました。

「思った以上にたくさん食べてそうだな。」となり

血液検査をしてみることにしました。

写真を見て下さい。

高脂血症

 

白いものが浮いています(右のチューブ)。これは高脂血症の所見です!

血液検査では、中性脂肪が振切っていました。。。

左のチューブは同日ほぼ正常だった子の血液です。分離した上層部は通常透明になります。

 

チョコレートはテオブロミンという成分が中毒症状を出します。

救急病院の報告をみると、ものによっては、犬の体重1キロあたり4グラム程度からチョコレートで中毒症状がでる計算となるそうです。板チョコ一枚で50グラムとかなので、5キロ前後のふつうの小型犬が板チョコ一枚食べちゃうと大問題となるわけです。最近はカカオ〇〇%というのが流行っていますよね。濃度が濃いとテオブロミンも濃いかもしれません。

しかし、それだけでは終わらず、それ以外にも、このような高脂血症が起こることで膵炎や肝炎などの別のトラブルも次に待ち受けています。

 

チョコのつぶ

おみやげでいただいたチョコレートを試しに測ってみたら一粒10グラムくらいでした。

2キロ位の子だと一粒でやばい量?の可能性も!

 

おうちで吐かせようとして、それから犬が亡くなってしまったチョコレート中毒も報告されていますので、もしも食べてしまったら、まずは急いで病院へ連絡してくださいね。

 

投稿者: ひびき動物病院

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