パピーについて

ダックスフンドの子犬を飼い始めたら!

お家に来た日から数日は、とても緊張しているものです。まず初めに大事なことは、新しい環境に無理なくなじんでもらうことです。環境の変化と移動のストレスは想像以上に体力を消耗します。そして、新しい環境に慣れる時間が必要です。

触りたい、抱っこしたい気持ちは少し控えて、ちょっと遠目で見守ってあげるようにしましょう。そして、遠目で見ている間に、何かおかしなことがないかもチェックするようにします。
もしも何か心配なことを発見し、解決できない場合は、見つけたその日か翌日には動物病院へ相談してみましょう。幼い子の場合は、急な変化に素早く対応することが必要な場合があるからです。

ダックスフンドの子犬の体重と食事

■子犬の食事は、体重が増加中の生後5カ月~6カ月くらいまでは1日に3~4回、それ以降も生後10カ月~12カ月までは2~3回に分け、子犬用フードを与えます。
ごはんはバランスのよい子犬用を選んでください。当院のオススメフードは当院のネットショップでも購入ができます。大人になっても、質・量ともに最適な食事を用意しましょう。ドライフード、缶詰フードとも、パピー・アダルト・シニアとライフステージ別に栄養計算されたフードがあり、商品によってご飯をあげる量が異なります。パッケージ表示を参考に、年齢と体重に見合った適量をあげてください。

■スタンダード・ミニチュア・カニンヘンの3サイズのうち、愛玩犬としてもっともポピ ュラーなミニチュアダックスフンドは、JKC(ジャパンケネルクラブ)では、体重は5.0 kg以下と規定され、生後15カ月を経過した時点で、胸囲35cmのミニチュアダックスフンドが理想とされています。
さらにコンパクトな体のダックスフンド、カニンヘンも広く愛されています。カニンヘンダックスフンドは、体重3.2~3.5kgが理想とされ、生後15カ月を経過した時点の胸囲は30cm以下と規定されていますが、これ以上の体重のコも割合的に少なくありません。

ダックスフンドに多い病気について

■ダックスフンドの子犬選びで気をつけたいのは、毛色です。
ダックスフンドにおいては、健康と毛色が密接に関わっていると言われます。あまり珍しい色を求めてしまうと、それは遺伝子の突然変異でなっている場合があり、 病気になりやすい子になっていることがあります。

■椎間板ヘルニア
ダックスフンドにもっとも多い病気といえば、椎間板ヘルニアです。
圧迫される神経の部位や程度によって、症状や重症度は異なりますが、 腰や背中の痛み、足の異常などを訴えます。主に後肢の運動失調が進行すると、自力での排便や排尿が難しくなります。怖いことに、脊髄軟化症になってしまい、死亡する例も5%程度あると報告されています。

●軽度:椎間板ヘルニアの痛みのために、背中を丸めてじっとしたり、散歩を嫌がります。
●中等度:歩くときにふらついたり、後肢を引きずって歩きます。麻痺した足を裏返し、足の甲で立つナックリングも見られます。
●重度①:後肢の感覚がなくなり、前肢で歩きます。自力で排尿できなくなり、尿の垂れ流しも見られます。
●重度②:麻痺した後肢をつねっても痛みを感じなくなり、深部痛覚を失います。この状態が長時間経過すると、回復が難しくなります。
ダックスフンドの椎間板ヘルニアは、若いときから進行していることが多いです。このため、遊び盛りの子犬時代から、足腰の負担を軽減する生活環境を心がけます。
フローリングの床をカーペットなどすべりにくい素材する、過度な運動やジャンプなど足腰に負担のかかる行動を控える、肥満解消で足腰に負担をかけない、など予防策はいろいろできますので工夫してみましょう。

■甲状腺機能低下症
甲状腺の機能が低下して、ホルモン異常を起こします。脱毛や、毛づやの低下、色素沈着などの皮膚病が見られます。寒さに弱くなり、行動は低下し、覇気がなくなります。
しかし、食欲や体重は増加します、食欲が落ちないので一見元気なように見えますが、皮膚病や心臓病が進行していきます。皮膚病の治療や定期的な血液検査で早期発見が可能な内分泌疾患です。

■肥満でおこる病気
ダックスが肥満になると、上記の椎間板疾患、皮膚病、糖尿病など様々な内臓疾患の病気の原因となります。また、副腎皮質機能亢進症など、ホルモンの病気の合併症で肥満や糖尿病になる場合もあります。肥満にさせない努力と、健康時からの定期検診が病気の予防・早期発見に役立ちます。