もうすぐお散歩デビュー
子犬でお家に来ると、通常は予防注射が終わってからお散歩が始まりますね。
(生後2〜3ヶ月でお家に来た場合、お家にきてから1〜3回程度予防注射を打つことになります。)
お散歩に外へ連れていくためには、何を用意しておいたらいいでしょう?
色々なことがありますが、少し気にしておいてほしいことを書いておきますね。
家に来て2週間くらいの頃は、ようやく、ここが自宅なんだ、という認識ができた程度かもしれませんよね。
しかし、お家にきたらトイレや寝る場所など、ルールがありますから、しつけや教育は、お家に来たその日から少しだけでも始まっているものです。
いかがでしょうか?何かやってますか?
幼い子犬は、家の外の世界をまだ何も知りません。
お散歩に焦点をあてると、事故防止のために次の4つをまず考えます。
1.
「オスワリ」や、「マテ」などは少しできるようになっていますか?
できればお散歩に出る前に、「お座り」や、「待て」ができる状態だといいですね。
もしも歩道から車道に飛び出しそうになった時に、「待て」ができれば飛び出さないでそこに止まることができますよね。
こういう繋がりになってきますので、お家の中での教育はどんどんやったほうがいいんです。
内容は、「お座り」「待て」のほか「お手」「おかわり」などこの中でどれじゃないとダメ、というのはありませんが、とりあえずお散歩中に「待て」を聞いてほしいので、まだの方は、まずここから練習してみるのはいかがでしょうか?
2.
首輪に慣らしていきましょう
もう首輪はつけていますか?初めのうちは嫌がるかもしれないんです。だから、
外へ行くときだけ首輪をつける、のではなく、24時間ずっとつけて慣らしておきましょう。
首輪には重要な役割があります。
その子が誰だかわかりやすくするための数少ないアイテムの一つです。
迷子の時には一番目立つものになります。どこの誰かは明記しておきましょう。
お散歩の時は人と犬の関係を結ぶ大事なものにもなります。
まずは家の中で首輪にリードを繋いで、何度も何度も外れないのを確かめてください。
外で逃げてしまったら、捕まえるのは難しいです。
3.
怖い思いをさせない
初めは抱っこのみで外に出て、家の周りの外の匂いや音などに慣らしていきましょう。
大きな音に驚く、知らない人に触られる、知らない動物が近くに来る、など、初めての経験の時にはとても緊張しているかもしれません。逆に、何も知らないので無防備で、突然何か知らないことが起きるとびっくりして怖い思いをするかもしれません。
怖い思いは、条件反射的に吠える、咬むなど攻撃行動に出やすくなってしまうので、なるべくそういう場面を作らない方がいいです。
トラウマになってしまうと、外に行って似たような状況になると必ず吠えたり咬んだりするようになるかもしれません。
4.
異物の誤飲誤食に注意
家に馴染んでくると、なんでも興味を持ってしまう時期になります。
お散歩が始まったら、外で拾い食いをして事故になってしまうと大変です。
「落ちているものを食べてはいけない」という認識は勝手にできるわけではありません。教えていく必要があるのです。
ただ単に美味しそうとか、食べようとしてだけ口の中に物を入れてしまうわけではなく、
何かをかじってみて認識していく、という成長の過程の一つであることもあります。
大人になっていけばいけないことはわかってくる、ということはありません。教えないとわかるようになりません。
もしも口に入れてはいけないものをくわえている場合、すぐにやめさせるべきです。しかし、大声を出したり大騒ぎして慌てて取り上げるようだと、「何かかじると喜んでもらえる!」と勘違いして学習してしまうことがあるのです。または取られまいとそのままゴクン!と飲んでしまうことがあります。そのため、冷静に、静かに「待て」「お座り」などでブレーキの合図を伝えましょう。そして口から離したら、静かに取りあげます。
甘噛みもそうですが、「これをやったら楽しい遊び時間はそこで終了になりますよ」ということに結びつけてあげましょう。
甘噛みも、人を噛んだら止める、というよりは噛む習慣を作らせない、ことが大事です。
「何か拾い食いすると楽しい経験があった」
「人を噛むと楽しい経験があった」
こういう経験をなるべくさせない工夫が必要なんです。
外に出る前に、意識して普段の生活を工夫してみてくださいね!