ご来院前にもぜひ

初めて犬を飼う方へ

この文章は
ペットショップなどで仔犬をお家にお迎えされた方
生後2ヶ月から6ヶ月くらいの子がお家に来た、という方へ

数分程度で読めるように、というものを想定しています。

なるべく簡単に理解できることを目標にしますので、大雑把な書き方にしています。

ご来院の時によくお話ししていることですので、一読していただくとヒントになるかと思います。

ご来院の際にまた一緒に確認していただくことで、より理解が楽になります。

 

 

同じようなことがコラムの方にもありますので、お時間ある方はそちらもご覧ください。

 


①まずは犬を知ろう
色々な諸説があり、現在は違った観点もありますが、分かりやすくするためにいうと、犬は集団生活をする動物で、上下関係がはっきりしている動物と言われてきました。基本的に人の環境にいることになりますので、犬の性質を理解して人がコントロールしていく必要があります。現在は親子の関係を構築する、と例えられていますが、親が不安定だと、不安を煽ります。私についてきてね、という基本姿勢も家族全員に必要ですが、恐怖で押さえつけるようなことはするべきではありません。「飼い主家族といると安心できる」という信頼関係を作れるようにしていくためです。

生後半年頃になると自己主張が激しくなる犬もいます。楽しく教育して欲しいですが、犬の要求を全部のんでいると、人が犬の言うことを聞く、と言う理解につながってしまい、コントロールが効かない子になってしまいます。

できれば犬についての本を読んだりして、少しずつでいいので、犬の習性を知ってください。性格もみんな違いますので、習性と性格の両方を理解していく必要がある、と理解してください。


②新しい環境に慣れる必要がある
お家に連れてきてすぐは、ここはどこ?と言う感覚が2週間くらいは続いているものです。外見は元気そうに見えても、今まで一緒にいた犬や人が誰もいない、知らない場所に連れてこられて知らない人に囲まれている、そういう状況ですので、ここが自分の場所、と理解していくための時間が必要です。そして、その間はとてもストレスが大きいはずです。
なので、ワクチンの実施は、連れてきた直後ではなくて、2週間くらいしてから方が無難です。
ワクチンの時期などは、理想と現実のタイミングのすり合わせが必要です。
人のコロナワクチンのような大きな反応は少ないですが、ストレスフルな時期に実施すれば、それがきっかけで体調不良になることもあります。
このようなことがありますので、ストレスがマックスな時期かもしれませんが、お家に来てから数日くらいの時期に一度、健診と検便にお連れいただいた方がいいです。ワクチン時期などについてはその時に確認するのがいいと思います。


③部屋の温度に注意
幼い犬猫は、体脂肪も少なく体温が冷えやすいです。本来そう言う時は親子・兄弟でくっついて温めあったりしますが、ひとりきりで寒いところは温かい温度をもらえるところがないので、どんどん体力を消耗します。生後半年以内の時期は、人が半袖で過ごせるくらいの室温があってもいいくらいです。基本的に、暖かめがいいです。洗えるペットヒーターがあると便利です。

  

④動物病院に行ってみる
幼少期は変化が早いことが少なくないです。わからないことは、本人を直接連れて行った方が一番よくわかります。電話だけではわからないことが多いので、その日のうちに解決しないことがあったら、動物病院に連れて行くことをお勧めします。
当院は電話予約制なので、お電話ください。
基本的に予約は30分単位になっています。


⑤その他
当院ではお家に来たばかりの子の初診の時はいつもご飯の量を確認するようにしています。
なかなかわかりにくいと思いますので、ぜひ聞いてくださいね。

 

 

 

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