ひびき先生の診療室

不妊・去勢手術はした方がよいのでしょうか?

何件か、質問をいただきました。

答えは、 「YES」 です。

私たちの考え方は、ペット(伴侶動物)たちの「良い状態を維持する」ことに重点がおかれます。
何かが起こる前に先に手を打つことによって、動物たちにとっても、家族にとっても良い生活が送れるよことにつながります。避妊手術も、動物たち、家族にとってヘルスケアーの一部と考えられます。

具体的には、次のような目的・利点があげられます

1 望まれない妊娠を防止する
捨て動物の減少、野良猫、野良犬、収容動物の減少と行政出費の減少が期待できます。
2 性ホルモン関連の生殖器等の疾患を予防できる
オス:精巣腫瘍 (犬の全腫瘍の15%の発生率があり、停留精巣で危険度13倍)や前立腺肥大の予防効果があります。
メス:乳腺腫瘍・子宮蓄膿症など子宮疾患や卵巣疾患(初回発情前の避妊手術によって90%以上)の予防効果があります。
** 生殖器腫瘍は犬で約半数、ネコで80%以上は「悪性のガン」であると言われます **
3 性ホルモン関連の問題行動を抑制する効果がある
オス:発情期の他の犬への攻撃性、性的不満足からのマウンティングなど、行動の抑制効果があります。
メス:発情出血や乳汁分泌と乳腺炎の抑制効果があります。
ネコ:スプレーや尿臭、発情期の鳴き声などの問題の抑制効果があります。
4 精神的な安定をはかることで最良の伴侶動物となる
性的欲求から来るフラストレーション、ストレスがなくなる:不妊手術により、精神的な安定性が得られ、異性に対する興味が減る分、飼い主の方への注目が多くなり、理想的な伴侶動物になるといわれます。
5 無駄な費用とリスクを減少する
病気になってからかかるコストは、若いうちに行う避妊手術の数倍(病院によって異なります)かかります。また、病気になってからの手術や麻酔の危険度は、命がけになることもしばしば、です。
6 他の異常も解決する
乳歯遺残やソケイヘルニアなどがある場合は、不妊・去勢手術は同時に解決できるいい機会となるかもしれません。

*** CAP4月号 「伴侶動物のウェルネス・プログラムと不妊・去勢/石田卓夫」 より一部参照

不妊手術による少ない欠点としては、肥満になりやすいことがあげられますが、現在では機能性フードなどによってこの問題も予防および解決が可能です。

当院では不妊・去勢手術は予約制で毎日受け付けています。
機能性フードも各種あります。
分からないこと、相談等はいつでも聞いてくださいね。